オンボーディングは3ヶ月で3連勝を目指す

先日 ヘンリーで活躍中の id:Songmu を訪問 | はてな卒業生訪問企画 [#3] - Hatena Developer Blog という対談記事でもオンボーディングについて話したんだけど、社内では最近「3ヶ月で3連勝」を標語にしている。

オンボーディングとは

採用や異動などでチームにジョインした後に行う、早期戦力化のための施策のこと。開発環境のセットアップやチームの説明だけじゃなく、戦力になるまでのプロセス全部を指していそう。

僕らは各アカウント作成や開発環境構築はチェックボックス化してドンドン進められるようにしている *1 し、事業の説明、組織の説明、システム構成の説明をする場を設定したり、技術スタックへの入門のための実績解除システムを用意したりしてきた。

これらのドキュメントに従って作業を進め、実績を解除していくことで、作業的・技術的な道標はあるものの、オンボーディングプロセスとして見ると、教科書を読んだり講義を受けたりワークショップに参加したりするだけではまだ足りず、もっと実践的な具体的なタスクが欲しい。そして、その具体的なタスクに関して、3ヶ月で3連勝を達成したい。

3ヶ月で3連勝

元ネタは fukabori.fm でエムスリーの山崎さんが語っていた内容です。

自分がチームでやっていけそうという感覚を手に入れるために、できるだけ短期間で成功体験を積んで貰いたい。更に単発じゃなくて3連発で成功すると「このチームで良かった!」と思えるんじゃないか。そのためにチームがちゃんと応援する。オンボーディングタスクに対して、チームメイトが積極的に関与していく状態でありたい。

対義語(?)は「お手並みを拝見する」かもしれない。

「活躍してもらうためのサポートがあなた (受け入れる側) の仕事です」というのを明確にするために標語が欲しくて、また見守りコーナーで「活躍できていますか?」と問いかけるための指標も欲しくて、「3ヶ月で3連勝」は失敗を検知しやすいしアクションも取りやすいなと思って取り入れているのでした。

まずはデプロイ成功を初日に持ってくるとか、ちょっと難しめの 1 スプリントかかるタスクや、2-3 スプリントかかるタスク、ちょっとした気になりを解消するタスクを用意していくとかをするだろう。タスクサイズがバランス良いかとか、大玉や改善タスクも含めて3ヶ月のスケジュールができている?みたいな確認も自然に取れるのが良いところだと思っている。

3連勝するためのアクション

3連勝を達成するためには、本人の力だけではなく周囲のサポートも必要で、両方がうまく組み合わさっていることが望ましい。どちらか一方だけでは不十分であろう。サポートするをより明確にするための標語でもあるが、本人が連勝を目指してアクションを取るための標語でもある。

本人の力をより引き出すためには、大声で作業をするというのをいつも伝えている。

blog.studysapuri.jp

社内 Scrapbox や Slack に書き残しながら作業をしていると、悩みを素早く拾えるし、リモート下でも非同期にサポートできるようになり、より短期間で成功する確度が上がっていると思う。

また、日々大声で作業をし続けていたり、スプリントレトロスペクティブがあったり、隣のチームメンバーとの 1on1 で最近やったことをまとめて説明する時間を取ったりで、他人に伝わるように説明する力を養えているんじゃないかなー。上手くサポートしたいので、障害物があるかを確認したいし、障害物があれば高速に排除したい。

サポートする側としては、目の前のタスクを成功させるためのサポートの他には、良いタスクを選ぶというのが大事になる。より多くの領域に触れるようなタスクを選ぶことを心がけるし、本人がモチベーションのあるタスクを見つけて、目標にする、というのも考えて活動している。

書かなければいけない採用リンク

みたいなことを考えながらオンボーディングに取り組んでいるのでした。

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